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豪州ブリスベン在住のフリーライターのブログ。 長年休眠状態だった個人ブログ「Dimatteo Blog」が、ブログ引越しの上で、復活しました!
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    二週間弱の日本滞在が終わろうとしている。
    東奔西走、東北から九州まで駆けずり回った(残念ながらほとんど実入りは無いが・・・)。

    何はさておいても、被災地での4日間に尽きる。
    しかし、その詳細はこのブログではなく記事やJ-Reliefのブログにアップするので、そちらをぜひご一読いただきたい。

    日本滞在中に感じたこと、見聞きしたことをつらつらと書こう。
    本当に何事も「痒いところに手が届く」、たまには「届きすぎる」。何事にも鷹揚で悪く言えば大雑把な豪州に長年暮らしている身にとって、その具体例は枚挙に暇が無いのでここでは割愛する。

    最近の帰国時にいつも感じるのが日本流接客スタイル。

    まずは、ユニクロ。
    何となく立ち寄った沼津の中型テナント店。 平日の昼間だけに客の数はまばらだが、それなりに大きなショッピングセンターに入っているので入店してくる客はそこそこの数になる。店内で黙々と作業する店員は、お客の入店を察知するとすかさず「挨拶」を入れる。業界ではおそらく「グリーティング」なる横文字が当てられる行為だ。
    「こんにちぃはぁーっーー」
    最後の「は」に微妙なアクセントがあり、鼻から抜けて、語尾は緩やかに上がりながらフェードアウトする。多分、「こんにちは」なのだろう。
    場所柄、主婦バイトが多いようで、年のころ30代中盤と筆者とほぼ同世代。こういった女性がフロアに数名いるのだが、まったく全員同じ「挨拶」をする。先程来、「挨拶」と括弧つきで表記したのには訳がある。もはや、これは挨拶ではない、生身の人間がお互いを労わりながら交わす挨拶とは別物の言うなれば掛け声見たいなものだと思ったからだ。
    ちょっと安くて良さそうなパンツを見つけたので試着をしに入った試着室にも、その奇妙な「挨拶」が聞こえてきた。ふと、まねをしてみようという気になった。
    「こ、こ、こんにちはぁーー」
    難しい・・・うまく鼻に抜けない。どうやら、私はユニクロには向いてないらしい。

    そして、翌日、立ち寄った渋谷の薬局。
    日本にいたころからちょくちょく目にしていた店員が妙なテンションのドラッグストアD。やっぱりすごい。入店するやいなや、いろいろなところから不思議な声がこだまして来る。
    「いらっしゃいませぇー」は何とか聞き取れた。それ以外は、声のトーンと巻き舌がイタリア人ばりで聞き取り不能。お目当ての品を見付け、レジのお姉さんと対面。ここでの不思議な日本語のやり取りには驚いた。
    以下、そのまま採録しよう(カッコ内は筆者の内心)

    「お会計の方、2$%円になります」(相変わらず「●●の方」ははびこっているな)
    「千円の方からお預かりします」(千円の方って・・・それは無いだろう)
    「お返しの方、7$%円でございます。」(まだ言うか・・・)
    「こちら、お袋にお入れしますか。」(お袋って・・・・・)
    「いえ、そのままで」
    「それでは、お印だけで失礼します。」(お印・・・??)
    店員は商品にシールを貼る。(あぁ、シールのことか・・・)
    「レシートの方はよろしいですか」(レシートの方って、どこだよ・・!!)
    「いや結構です」
    「それでは、レシートの方、破らさせていただきます!!」
    そういうとレジ娘は、レシートの両端を握り、おもむろに胸の高さまで持ち上げて大げさなゼスチャアでレシートを破った。
    「え・・・・」(僕、もう行っていいんだろうか???)
    「ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。」

    レシートの破棄まで報告されても慣れない私のような客はりアクションに困る。客のリアクションなど意に介さず、ここまでの流れをごく自然にやってのけるレジ娘にとっての「接客」とは何だろうか。たかだか300円のヘアワックスを買っただけなのに、こんな驚きまで体験できるとは、日本の「接客」恐るべし。
    ついでに言うならば、私はドラッグストアDにも向かないらしい。

    他愛の無いことだが、日本で感じたもろもろの第一弾まで。

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