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豪州ブリスベン在住のフリーライターのブログ。 長年休眠状態だった個人ブログ「Dimatteo Blog」が、ブログ引越しの上で、復活しました!
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     海外に長く暮らしていて、自分の名前(特に苗字)を説明するのは日常茶飯事。

     英語の常識的な感覚で、私の苗字の頭に母音が二つ続くというスペルが有り得ないらしく、「何と読むの」とよく聞かれる。教えても、二度目以降もまともに発音してもらえないのも分かっているので、今は正しく読まれること自体を諦めている。僕はここで、「ユイーマツ」なのだ。もちろん、自分の苗字には誇りを持っているが、すぐに覚えてもらえる「ホンダさん」や「カワサキ」さんが少々羨ましくもある。

     下の名前は苗字ほどではないが、やはり読みづららしい。そこで、通称の必要性が生じる。 僕は、「コミュニケーションには名前を覚えてもらうのが大事」との思いで、外国人と関わりのできたかなり早い段階から、名前の一部分を海外にいるときの通称として用いている。 
     日本人(特に男性)は、こういうケースが多い。ニックネームを用いる必要が生じた際、名前の一部を残し、日本語としての名前を維持しようとするのがほとんどだ。したがって、海外の日本人社会にはヒデさん、ヤスさん、ヒロさんがいっぱいいる。名前がかぶるケースもままあるが、そんなこと言ったら、現地人のジョンでありクリスはどうなるということで、あまり気にならない。

     日本人でも、イングリッシュ・ネームを用いる人もいるが、ほとんどはニックとかサリーとか馴染みのある名前で突飛な名前は見かけない。もともとが「呼びにくい、覚えてもらいにくい」という弊害を無くすためのイングリッシュ・ネームであるから、そのコンセプトに基づけばシンプルな名前をチョイスするのが僕ら日本人の全うな感覚。しかし、日本の隣国から来る人々はそうではない。 彼らも必要に迫られて、イングリッシュ・ネームを持つ。ここまでは日本人と同じだ。あのカンフースター、リー・リン・チェンもハリウッド進出と同時にジェット・リーになった。このような前例は沢山ある。

     しかし、彼らは少し違うセンスを持っていて、日本人にしてみれば度が過ぎる、とんでもない名前にしばしばお目にかかる。自分が仮にそんなイングリッシュ・ネームを持ったら恥ずかしくて自己紹介なんてできやしない・・・って代物。

     実例を挙げよう。
     女性の名前でダイアモンド・・・確かに同じ鉱石のルビーやジェイドはよくある名前だし、クリスタルも許容範囲。しかし、ダイアモンド・・・よほど頭が硬いのか。この名前が許されるのは、ダイアモンド☆ユカイくらいだろう、って分からない?
     まだある。女の子の名前でティンクル。一瞬は可愛い名前かなと感じだが、当の本人は全然、キラりとしないから、やっぱり名前負け。続いては、これも若い女性でジプシー。何ゆえ・・・どこかを流離っているのだろうか。友達の友達にはピンキーという子がいるらしい、ここまで来るとアニメの世界だろう。あとは、シャイニーとか“形容詞系”は結構多いが、ネイティブ的には「名前として有り得ない」というチョイスばかり。

     男性では、そんなに良い例を思いつかないが、以前、マイティーっていう男がいると聞いて、会う前から僕の頭の中では「マイティー井上」しか思い浮かばなくなったってことはあった。あとは、格好いいと思ってクーガー(ピューマの別名)という名前を選んだはいいが、この言葉に「年下のおもに草食系男子を追いかける30代から40代の肉食系女子」という予期せぬ意味が後付けされ、今は“I am Cougar”と自己紹介がし辛くなったなんていう笑い話のような話もある。

      昨今、わが国でも「え・・」と絶句するような勘違いネーミングをよく見かける。それと本質的には変わらないわけで、隣の国の人々のセンスを笑ってばかりはいられない。ここで言えることは、イングリッシュ・ネームの選択は以下の二つの考えがあるということ。それは、ユニークなことに意義を見出しインパクトで覚えてもらうか、それとも奇をてらわずにシンプルに徹するか。
     僕がイングリッシュ・ネームを必要とするならば、その両者折衷の“Tucker”だ。元々は苗字だが、しばしば名前にも使われ、しかもオージー英語では食べ物全般を表す俗語で覚えやすくインパクトもある。というか、自分が何も言わずとも、結構な頻度で僕の名前をそうスペルする人は多い。TakaでもTuckerでも、どちらでも一向に気にならない。

     名前はやっぱり大事。自分が格好いいと思っても、他の人がどう思うかまで考えたほうがいいと思うが、まあなかなか図太い国民性の彼らのことだ。まったく意に介さないだろうから、ここで僕が何かを言っても意味がない。
     そうするうちに新たな珍名さんが、ここ豪州に渡ってくるのであろう。

     
     
     そんなこんなで、当世イングリッシュ・ネーム事情のお話でありました。

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