オーストラリアのクィーンズランド州。
「サンシャイン・ステート」の愛称を持つこの州が、今や言うなれば「ディザスター・ステート」とも呼ばれかねない状況にある。
2011年が始まって、まだ一月少々が過ぎただけなのに、豪雨、大洪水、そして史上最悪規模のサイクロン「ヤシ(Yasi)」の襲来と天災続きだ。サイクロンは今から上陸しようかというところなので、被害規模などはもっと大きくなると推測されている。
いずれにしても、
この一連の天災がクィーンズランド全体に及ぼす影響たるや、想像もはるかに超えるレベルになる。
観光業界もキャンセルの嵐で被害の無いエリアでも閑古鳥が鳴く。留学業界も目的地変更の続出で大打撃と聞く。この州の経済を支える鉱山や畜産などの業界のダメージも計り知れない。州の経済が停滞すると、当然ながら小売や不動産といった業界にも「二次災害」が及ぶ。
僕の暮らすエリアでも、カーディーラ業を手広くやっていた企業が破産宣告を受けたと聞いた。州経済の停滞で車が売れず、それに洪水被害が追い討ちを掛けたようだ。これからも、そういった話はいたるところで聞こえてくるだろう。
しかし、日はまた昇る。
気候も経済でも、そのサンシャイン・ステートという異名にふさわしいクィーンズランドが必ず戻ってくることを一住民として確信している。
皆さんも、災害の風評だけに惑わされずに、クィーンズランドそしてブリスベンにぜひお越しください。
[1回]
PR